作る前に、事業の輪を1周回す。
ビーズビルディングは、「作ってから売り方を考える」順を逆にする作り方です。先に誰に何をどう届けるかを描き、確かめてから、群れで一気に作ります。
段ごとの中身
| 段 | すること | できるもの | 人がすること |
|---|---|---|---|
| 0 準備 | 道具、アカウント、どこで動かすかをそろえる | 動く道具 | どこで動かすかを決める |
| 1 エコシステム | 誰、約束の1文、客の道、お金、輪を描く | エコシステムの地図 | 誰に何を届けるかを決める |
| 2 画面と問い | 75の問いに答え、画面を全部並べ、設計書を書く | 設計書一式 | 問いに答える |
| 3 先に作る4つ | 説明のページ、資料のページ、オウンドメディア、プロモーション動画 | 4つの初版(開発中・予定・見本の印つき) | 約束がずれていないかを見る |
| 4 確かめる | ペルソナの AI で、届く・買う・使えるの3段を見る | 違和感の一覧 | 戻るか、進むか |
| 門 | 進む、範囲を変える、やめるを決める | 門の記録 | 人が押す |
| 5 作る | ブロックに分け、群れで同時に作る(ウォーターフォール・スウォーム) | main に入る PR | 決める、貼る、押す |
| 6 並行 | 4つを外に出し、事前登録とプレイテストを回す | 本物の人の数 | 声を読んで段2へ戻す |
| 7 出して回す | 旗を開け、基本の輪を実の数で回す | 公開したサービス | 次の輪を決める |
2つの作り方の、いい所だけを残す
アウフヘーベン(止揚)は、2つのよい所を残し、合わない所を捨てて、上の段で1つにすることです。
| アジャイルから | ウォーターフォールから | |
|---|---|---|
| 残す | 速さ。客の価値を先に確かめる。変えることをいとわない | 全体の設計。データの持ち主。約束の型。試験の計画。大きくても崩れない作り |
| 捨てる | 小さな土台に足し続けて直すこと。資料が最後になること | 最後まで客の価値が分からないこと。変えると高くつくこと |
| 形を変える | 周回は「出して測る」ではなく「4つを直して AI で確かめる」で回す(数時間) | 全部の設計は、確かめた後に固める。固めた後は設計どおりに作る |
| AI で足せた物 | ペルソナの AI の確認と、4つを数時間で作ること | 何十本ものスレッドが同時に作ること。自動の試験 |
ペルソナの AI は、お客ではない
Nielsen Norman Group(使いやすさの調査の会社)は2024年6月の記事で、AI の「合成の利用者」は楽観的で浅く、考えの検証や最後の決定に使ってはいけない、と書いています。だから段4の確認は、違和感を見つける網と、約束のずれの点検にだけ使います。
売れる、使えるの証拠は、段6の事前登録とプレイテストで、本物の人から取ります。シミュレーションの値は実の数と混ぜず、お客の声としても使いません。2023年10月からのステルスマーケティングの規制にも当たるおそれがあるからです。
似た考えと、違う所
| 考え | 中身 | 違う所 |
|---|---|---|
| Working Backwards(Amazon) | コードの前に、未来の日付のプレスリリースとよくある質問を1枚書き、客から逆に考える | 1枚の文で考える。ビーズビルディングは4つの物を本物に近い形で作り、AI の客に見せる |
| README を先に書く | コードの前に使い方の説明を書く | 開発者向けの1つの文書。こちらは買う人、使う人、届く人の3つの見方で作る |
| 説明の動画で需要を見る | 製品の前に説明の動画を出し、順番待ちの名簿で需要を見る | 動画は4つのうちの1つ。3段がつながるかを見る |
| ランディングページの試験 | 作る前に説明のページを出し、申し込みの数で需要を見る | 段6がこれに当たる。違いは、出す前に AI の網を通すことと、作る段と並行すること |
くわしくは、ドキュメントのビーズビルディングの全体像、先に作る4つ、ペルソナで確かめる、作る前の門に書かれています。